こんにちは!おやつです。
賃貸で借りていた部屋を退去する時に気になるのが「家賃の支払い」についてです。
「今月支払った家賃は今月分なのか?翌月分を先払いしているのか?」
さらに「家賃の支払いが月末だけど退去日が15日」となると、家賃の支払いは一体どうなるのでしょうか?
これ、実際に問い合わせの多い質問なんです。
なんだったら私も賃貸で部屋を借りて初めて退去した時には、同じような質問をしていた記憶があります(笑)
家賃1か月分となると結構な金額ですから気になりますよね。
というわけで、今回は「賃貸の家賃は先払いか?後払いか?」また「退去時の家賃に関すること」について詳しく解説していきましょう!
「家賃は先払い」が一般的です!
まず結論として、ほとんどの契約で家賃は「先払い」になっています。
入居時の初期費用明細を確認すると、先に最低でも家賃1か月分を支払っているはずです。
仮に家賃の支払い日が月末で入居日が1月15日であれば、初期費用の支払い時に家賃の先払いとして「1月分の日割り(15日分)+2月分の家賃」を支払っていると思います。
※但し、必ずしも家賃は先払いで1か月以上を納めないといけないと法律があるわけではありません。
初期費用を抑えたいという入居者さんの場合には「1月の日割り分だけ」を支払い、2月分の家賃は1月末に引き落とす場合もあります。(そういう交渉を大家さんに行います)
基本的には「入居時から家賃は1か月分を先払いしている」ので、仮に10月末に退去するのであれば「10月分の家賃は9月末で引き落とされている」ので、10月に家賃が引き落とされるということはありません。(それは11月分になってしまいます)
家賃の締めが月末だけど15日に退去した場合はどうなる?
この場合は管理会社によりますが、10月15日に退去するのであれば
- 9月末で日割り分が引き落とされる
- 9月末に家賃1か月分を引き落とされて差額を返金される
上記のどちらかになります。
この点は退去連絡をした際にきちんと説明があるはずです。
物件によっては「日割り出来ない」ことも!?
また賃貸の契約書には、入居者さんからすると目を疑うようなことが記載されていることも少なくありません。
例えば「退去日に関係なく家賃は1か月分支払う」という記載があれば、15日(半月分)で退去する場合でも家賃は1か月分支払わないといけないのです。
私が見た契約書では、他に「退去連絡は6か月前」という記載もありました。
転勤の多い会社であれば「来週から名古屋に行ってくれる?」くらいのことを言われるご時世です。
「こんなの退去時に確実にトラブルになる」と思って管理会社に確認をしましたが、出来るだけ早めに連絡をして欲しいという大家さんの意向で記載しているとのことでした。(仮に2か月前でも受け付けるそうです)
退去連絡は2か月前には入れること!
「家賃は先払いになっているなら退去時は安心だな」と思っていても油断は禁物です。
10月末に退去するのに退去連絡を9月に入れていたら「11月の家賃を支払わないといけない可能性」が出てきます。
というのも、契約書に「退去連絡は2か月前に行う」という記載があれば9月末に退去連絡を入れた場合、最短で解約できるのは11月末になります。
その場合「10月末には部屋を出ます!」と言っても、「契約書に記載があるので11月分までの家賃は支払ってください」と言われます。
大家さんからすれば「空室になる前に入居者の募集を開始したい」ので、退去連絡が1か月前でOKという物件は全体として多くはありません。
契約書に退去連絡は1か月前と記載されていればよいのですが、なんとなく「退去連絡は1か月前でいいよね?」と自己判断で行っているとトラブルの原因になります。
不動産業界は「全て契約書が優先される」ので、必ず目を通すようにしましょう。
ちなみに、民法では「家賃は後払い」になっています
一般的には「家賃は先払い」ですが、じつは民法では家賃は後払いになっているんですね。
■民法614条(賃料の支払時期)
賃料は、動産、建物及び宅地については毎月末に、その他の土地については毎年末に、支払わなければならない。ただし、収穫の季節があるものについては、その季節の後に遅滞なく支払わなければならない。
つまり、「建物については、毎月末に之(賃料)を払うことを要す」と賃料の後払いを規定しています。
「え?じゃあ家賃は先払いじゃなくてもいいの?」
という声が聞こえてきそうですが、優先されるのは「契約書に記載されている内容」です。
家賃の支払い方法や日にちについては、契約書に記載が必ずあるので確認してくださいね。
家賃を1年分先払いするのは可能なの?
家賃の先払いに関することで、以前「現在は無職ですが1年分先に家賃を支払うので部屋を貸してください」という方が来店されました。
こういったケースで部屋は貸してもらえるのでしょうか?
最終的には「大家さんの判断」になりますが、その時の返事は「NO」でした。
「長く安定して部屋を借りて貰いたい」というのが、大家さんの本音です。
まず貯金があっても無職というのは、審査はかなり厳しくなります。
1年分先に家賃を貰っても1年後が不安に感じるので、こういった特殊なケースよりも「普通に定職していて毎月家賃を支払ってくれる方が入居してくれるのを待つ」という判断が多いと思います。
また賃貸は何年も期間契約していると「契約当時のまま=物件が新しい当時の高い家賃のまま」になります。
大家さんと「更新時」に交渉できることもあるので、借主としても月々払っていく方が個人的には良いのではと思います。
退去の連絡は「管理会社」です!
「退去時の家賃に関する問い合わせ」が結構多いということを冒頭でお伝えしましたが、合わせてもう1つお伝えさせてください。
よく退去の連絡を「契約した不動産屋」にされる方が多いのですが、退去連絡は「管理会社」に行わなければいけません。
「契約した不動産屋が管理会社でもある」ケースはOKですが、そうではない場合「入居後は全て管理会社」です。
退去連絡はもちろん、
- 水漏れを起こした
- 鍵を紛失した
- 駐車場に他人の車が違法駐車している …etc
こういったことも管理会社に連絡します。
管理会社への連絡は「物件に看板や掲示板に記載がある」ので緊急時も含めて何かわからないことがあれば相談しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
退去時の家賃について解説してきましたが、じつは民法では「後払い」で良いのですね。
ですが、大家さんとしては家賃を支払ってもらえないと困るので、実際のところは「先払い」が主流になっています。
また退去時の家賃に関しては「退去連絡の時期」でトラブルに発展しがちです。
入居者さんの感覚では「1か月前に連絡すれば十分じゃないの?」と思われるかもしれませんが、大家さんは「次の入居者を探す準備」をしなければいけないので、退去連絡は少しでも早く知りたいところです。
そのため契約書に「2か月前には連絡」と記載してあると、家賃の支払いなどでトラブルが発生します。
なかなか契約書を熟読する方は少ないと思いますが、一般的な感覚と不動産業界の感覚は働いている私が言うのもなんですが、少しズレがあると思います。
あとでトラブルにならないように「まずは契約書をしっかり読む」ようにしましょう!
以上「家賃は先払いになってるの?退去時の支払いについて詳しく解説!」でした。
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