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信用金庫と信用組合の違いは?さらに銀行とはどう違う?

貯金や給与振込、各種引き落としなど、現代の社会では口座を持っていないと何かと不便です。

ではみなさんが普段利用している金融機関は何でしょうか?

メガバンクと呼ばれる都市銀行や地方銀行、そしてゆうちょ銀行など、身のまわりにはたくさんの金融機関があります。

その中でも信用金庫、信用組合などと名のつくものもありますが、これらは名前の通り、銀行とは違うのでしょうか?

それに同じような名前をしていますが、この二つの違いは何でしょうか?

ここでは信用金庫、信用組合、そして銀行とそれぞれの特徴と違いについて解説します。

 

 

銀行とは違う金融機関となる信金、信組

まず銀行・信用金庫・信用組合ともに、みなさんの日常生活に関する金融業務としては同じ機能を持っています。

貯金をしたり、融資を受けたり、送金や決済の手続きをするという点ではどこでも可能です。

では何が違うのでしょうか?

それは信用金庫・信用組合が銀行とは別の目的で作られた金融機関であることです。

銀行は一般的な企業と同じ、営利法人・株式会社です。

先ほど述べたような金融業務を行い、企業として利益を追求し株主に還元するのが目的です。

対して信用金庫・信用組合は、相互扶助を目的とした非営利法人です。

地域社会の発展を目的とし、会員・組合員である個人や企業といった地域の人々に利益を還元します。

よって金融商品やサービスは同じでも、銀行は全国に支店を持ち地域を限定しない全国的な運営を行いますが、信用金庫・信用組合は基本的には所在する地域に限定したサービスを行います。

また融資において銀行は大企業を中心にしがちですが、信用金庫・信用組合は地域の中小企業に広く行います。

 

 

信用金庫と信用組合の違い

では信用金庫と信用組合の違いは何でしょうか?

もとをたどれば、明治時代に設立された産業組合のひとつでした。

先ほども述べたように銀行は株主の利益が優先され、融資も大企業に偏りがちなのを改善すべく、中小企業者や農民など地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組合として誕生しました。

やがて昭和になり、より金融機関としての性格が強いものが信用金庫となりました。

どちらも会員・組合員の出資により設立され、運営により生み出された利益は会員・組合員に還元されます。

信用金庫と信用組合の違いは、簡単に言うと信用金庫が銀行に近くなり、信用組合はより地域に根差したきめ細やかなサービスを行っています。

細かな違いは以下を参照 <一般社団法人全国信用金庫協会ホームページ>

http://www.shinkin.org/shinkin/difference/

イラスト縦

 

信用金庫・信用組合のメリットは?

では私たちが全国的に名の通ったメガバンクではなく、信用金庫・信用金庫を利用するメリットはなんでしょうか?

 

有利な金利

預金の場合は店舗を持たないネット銀行などには負けますが、住宅やマイカーなどのローンは銀行に比べ低金利です。これも大企業ではなく、地域の人々をメインの顧客とする信金・信組だからこそです。

 

ユニークなプラン

主に信用金庫ではそれぞれでユニークな金融商品を揃えています。

尼崎信用金庫のタイガース預金などは有名ですが、各地方で宝くじ付き預金や省エネ対策用低金利融資など、地域活性化や社会貢献を目的としたユニークなプランがあります。

 

融資が受けやすい

実績のないベンチャーや個人開業であれば、銀行ではなかなか相手にしてくれません。

地域発展を目的とする信金・信組であれば、融資を含め様々な相談に乗ってくれますし、ビジネスマッチングなどの後のサポート体制も充実です。

 

手数料がお得

各地域に根差した金融機関ですが、提携している信用金庫同士であれば、全国の信金ATMで基本的には手数料はかかりません。※平日昼間

便利さにおいては大手都市銀行と比べても遜色はありません。

 

おわりに

信用金庫・信用組合・銀行の違いは分かっていただけたでしょうか?

皆さんが利用する際には、貯金をしたいのか、融資を受けたいのか、また個人か法人かによっても使い方が変わってきますが、よく分からないので取り合えず名の通った都市銀行へという前に、信用金庫や信用組合を検討する価値は充分にあります。

以上、「信用金庫と信用組合の違いは?さらに銀行とはどう違う?」でした。

 

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