「検討している間に他の人が申し込んでしまった…」
多分みなさんが思っている以上に私たち不動産営業マンは耳にしている言葉です。
とくに建売の新築一戸建てや再販住宅(リノベーション済みの中古住宅)でよく聞きます。
また、今までに4度目でようやく先を越されずに買えたという方もみえましたが、そこまで行くと単純に買い方に問題があるような気もします。
これから建売や再販住宅の購入を検討している方は、先を越されないためにも是非ご覧下さい。
建売はライバルも多ければ買うタイミングも皆さん一緒!?
お客様の話を聞いていると、皆さん同じ事を考えているのだなと常々思います。
というのも、狙っているのがタイミングが「値下げ直後」だからです。
みなさん建売や再販住宅は値下げされることをご存じなのでしょう。
そのため「いつ値下げしますか?」という質問は本当によくされます。
値下げされた週の休みでは遅い!?
ちなみに「買おうと思ったら先に買われた」という人の話を聞いていると、値下げされた週の土日休みに申込みを入れようと考えていた方が多いです。
しかし、これでは先を超されるのも仕方がありません。
というのも、建売や再販物件の価格改定は「週初め(月曜日や火曜日)」に反映されやすく、値下げされたら仲介業者は一斉に見込み客に連絡します。
そのため、値下げされたらすぐに買おうと決めていた人に「平日に申込み」を入れられて、土日までに買われてしまうのです。
先に買われてしまった後悔は倍増する!?
先に買われたことで「もう手に入らない」となると悔しさは倍増するもの。
あまりの悔しさからか、たまに私たちも八つ当たりを受けることがあります。
しかし、建売や再販住宅の場合はタイミングが悪かったというよりも「準備を怠った」ことが原因かも知れません。
先もお伝えしましたが、建売や再販住宅は同じ物件を、同じ値下げ直後のタイミングで狙っているライバルが大勢いる可能性が高いのです。
ですから、一度先を超されて買われた経験がある方は「同じ失敗を繰り返さない」ためにも、次のような工夫を取り入れてみてはどうでしょう?
不動産は「買う準備」がとても重要!?
私は今までに、先に買われて後悔している方を何人も見てきました。
その上で「買う準備が出来ていない」ことが共通点だと思っています。
不動産はパンを買うのとは分けが違うので、気持ちから何から準備が必要です。
良い物件との出会いは突然に!
建売に限らず不動産を先に買われる方は、どこかで「そんなに簡単に良い物件は見つからないよね?」と思っている節があります。
そのためパッと良い物件が出て来ても決断が出来ません。
でも、だからこそ「そこで考えている間に他の人に先に買われてしまう」のです。
物件情報は突然出て来きますから、いつ出て来ても良いように「買える心構え」を持っておく必要があります。
内見に行けるのなら1人でも見に行く!
ちなみに良い物件情報が出て来たら「夫婦揃わなくても内見に行く」ことをお勧めします。
不動産営業マンは物件情報が当てはまりそうなお客様に随時連絡して、あとは早く連絡頂いた人から順に内見の予定を組んでいきます。
であれば、先にご主人でもお奥様でも内見にいける方が先に見ておくのはアリだと思います。
建売購入の流れを把握しておく!
不動産屋で気に入った物件が紹介されなくても「建売購入の流れ」は説明を受けておくと良いでしょう。
内見して物件が気に入ったら、
- 申込み
- 住宅ローン事前審査
- 重要事項説明
- 売買契約
というのが、一般的な契約までの流れです。
注意点として、申込みは「買いたい」という意思表示なので、申込みを入れたからすぐに物件が買えるわけではありません。
また、住宅ローンの事前審査や書類作成などで「申込みから1~2週間」で売買契約に至ることが一般的です。
この期間中に売主にとって条件の良い買主が現れたら「そちらに買われてしまう可能性がある」ので、早く契約が完了した方が安心できます。
早く契約出来るように住宅ローン事前審査を先に済ませておく!
先ほど申込みから契約まで1~2週間掛かるとお伝えしましたが、この期間を短縮させて早く契約を済ませることも出来ます。
というのは、申込みの前に「住宅ローン事前審査を済ませておく」ことです。
例えば、購入予算が3,500万円で「3,500万円以上の物件で事前審査が通っている」のであれば、本命の物件でも事前審査はよほど通過します。
そのため、物件価格以上の事前審査が申込みよりも先に通っていると「売主も返答が早く出来る」ので契約までの日程が短縮できるというわけです。
買付け申込みを先に記載して預けておく!?
先に買われない(誰よりも先に買う)ために「悩んでいるなら申込書を担当者に預けておく」というのも手です。
買付申込書は「その条件で購入します」と売主に意思表示するもの。
そのため買付け申込書が売主に届けられると、契約に向けて売主や仲介業者は動き出します。
ですから仮押えのような考えで出すものではありません。
しかし「買うと決めたらすぐに売主に送って貰う」ために、担当者に預けておくのも一つの手です。
そうすることで「店頭に行って申込書を書く」という時間を短縮することが出来ます。
不動産は早いもの勝ち?誰に売るかは売主が決めます!
不動産購入は基本的に早いもの勝ちですが、それはあくまで条件が同じの場合です。
契約前に好条件の買主が現れれば、売主はそちらに売ってしまうこともあります。
買主からすれば「早く申し込んだのに!」と思われるのですが、逆に売主の立場で考えれば気持ちは分かるのではないでしょうか?
値引きしていると満額で購入する人に取られるかも!?
実際によくあるのは、値引きして申込みを入れたところに満額で購入する人が現れるケースです。
買主は申込みを入れても契約前であればキャンセルしてもペナルティはありません。
同様に売主も契約前であれば、仮に売却を取りやめてもペナルティはないのです。
家電製品や車のように不動産でも値引きしないと損くらいの勢いで交渉される方がみえますが、後から現れた方に横取りされるケースもあり得るので値引きはよく考えて行いましょう。
住宅ローンよりも現金が優先されることも!?
値引き以外にも後から現れた方に横取りされるケースとしては、住宅ローンで申し込んでいたところに現金で購入する方が現れたケースです。
買主の落ち度が無いにも関わらず住宅ローンの融資が実行されない場合に、契約を白紙解除できるようにローン特約が設けられます。
一般的な銀行では事前審査が通れば「まず本審査も通るの」ですが、売主からすれば時間を掛けて準備してきたにも関わらず売れないというリスクが少なからずあります。
しかし、そのリスクは現金であればないわけです。
こういった申込みを先にしたのに後から買われるケースも、契約を締結してしまえば簡単に行われることはありません。
そのため、気に入った物件であれば、
- 早く申込みをする
- 早く契約を締結する
という努力はしても損はないと思います。
契約を急がせるのはセールストークばかりとは限らない!?
私たち不動産営業マンが「他の人も検討しているので早く決めた方が良いですよ!」というと、皆さんセールストークと思われます。
確かに焦らせる営業マンもいるので否定が出来ないところが辛いところですが、
- 市場に出たばかりの新しい物件
- 値下げされたばかりの物件
などは、皆が探しているので本当に早く決めた方が良いかもしれません。
待っても良い物件は見つからない!?
なかなか購入に踏み切れない方は「もっと良い物件が出てくるかも?」と考えているかもしれません。
大きな買い物ですから、ここで決めてしまって良いのか悩むのは分かります。
しかし、近い時期に良い物件が出てくる可能性はかなり低いです。(とくに建売や再販住宅の場合)
というのも、仲介業者はどの物件を購入して貰っても構いませんから、お客様の条件に合う情報があれば我先に伝えるからです。
仮に新しい情報でも建売であれば「更地」の段階で情報が出てきますから、家が建って住めるのは1年近く後になります。
物件情報が出揃ったら、あとは
- その中から選ぶか?
- 選ばないで待つか?
を決めることが大切です。
まとめ
建売や再販住宅の場合、売主(業者)は銀行からお金を借りて建築費等に充てていることがあります。
当然融資を受けている期間は利息が発生しますから、売主としては仲介業者に紹介して貰って早く売ってしまいたいと考えます。
紹介する仲介業者が多ければ、同じ物件を検討するライバルも増えます。
そのため建売や再販住宅では「先に買われた」というケースはよくあるので、下準備をしっかりして契約まで進めることが重要です。
また、記事前半でもお伝えしましたが、皆さん買うタイミングは「値下げ直後」を狙います。
しかし、気に入った物件なのであれば価格改定を待つよりも「仲介業者の担当者から値引き交渉して貰った方が早い」ので、よろしければ次の記事もご覧下さい。
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以上「建売を先に買われた!そんな後悔をしないために工夫をしましょう」でした。
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