クロダイは関西ではチヌと呼ばて、力強い引きとゲーム性の高さから人気の高いターゲットになります。
一般的に釣り上げられるサイズは20~40cmが多いですが、日本記録では「全長:71.6cm 重量:5.72Kg」のクロダイが登録されています。
クロダイは虫餌から甲殻類に小魚まで捕食する雑食なので、エサ釣りはもちろんルアーで釣る「チニング」も人気があります。
とはいえ、簡単に釣れる魚では無いので、シーズンはきっちり調べて少しでも釣る上げる確率を上げたいですよね。
というわけで、今回は「クロダイ(チヌ)の釣れる時期」についてお伝えしていきます。
クロダイ(チヌ)の釣れる時期はいつ?
クロダイは一年中釣れる魚と言われています。
ですが、やはり釣りやすい時期というものがあり、とくに初心屋はシーズンを絞り込むのがクロダイを釣り上げる一つのコツになります。
では、クロダイのトップシーズンはいつなのでしょうか?
3月中旬~5月は「乗っ込み」のトップシーズン!
クロダイは4~5月が産卵期となり、3月中旬から産卵前の荒食いになり「乗っ込み」のシーズンになります。
海水の温度が上昇するにつれ活性もあがり、この時期は40cm、50cmという良型も釣れるのが特徴です。
釣れる場所としては、岩礁帯や磯、海藻が生えている場所がおすすめです。
6~8月の高水温時は「チニング」が打って付け!?
浅瀬に接岸して来ますので、遠投する必要もありません。
そのためルアーでクロダイを狙う「チニング」は、トップウォーターも狙える夏がオススメでしょう。
また、クロダイは雨の日の後で「濁り」が入った方が爆釣しやすかったりします。
この時期になると堤防などで釣れるようになってきます。
9月から12月の秋!後半戦は「落ち」シーズン
クロダイの適水温度は10~25℃くらいといわれており、おおよそ12月までの水温が該当します。
秋の初めは「小型」が中心になりますが、警戒心の低い小型は初心者でも釣りやすいです。
そのためクロダイが釣れないという方は、秋の初めに釣るに行くのも良いでしょう。
また、秋も後半になり海水温が下がるにつれ、クロダイも浅瀬から深場に移動する準備をします。
1~3月初旬まではオフシーズンですが場所によっては釣れる!?
冬で海水温度が下がるとクロダイもオフシーズンになります。
とはいえ、全く釣れないというわけではありません。
というのも、海水温の低下に伴い沖に移動するクロダイですが、居残る「寒チヌ」もいるからです。
ただ、春や秋のトップシーズンに比べて遙かに釣りづらくなるのは確かです。
クロダイ(チヌ)の釣れる時間は?
薄明薄暮性と言われるクロダイは「朝まずめ・夕まずめ(日の出・日没の少し前の時間)」がゴールデンタイムになります。
この時間帯は浅場でも喰いが良く、まだクロダイを釣り上げたことが無い方は狙っていきたい事案です。
クロダイ(チヌ)の夜釣りは釣れるのか?
クロダイの釣りやすさを昼と夜で比べると、夜の方に軍配が上がります。
夜になるとクロダイは警戒心が薄まり、水深も1m以内の浅瀬まで来てエサを求めるからです。
またクロダイは明るい時間帯はラインなど見切るので、そういった点も夜釣りが有利な理由の一つになります。
昼のクロダイ釣りは難しい!?
昼でもクロダイは釣れなくはないですが、夜よりは警戒が高く
- 濁りなし
- 潮止まり
- エサ取りなし
という状況ではかなり厳しいでしょう。
クロダイ(チヌ)の釣れるおすすめの場所!
クロダイが釣れる場所として代表的なものは、
- 堤防
- テトラポッド
- 河口
- 漁港
になります。
では、そういった場所であればどこでも良いというわけではなく、もう少し注意深く辺りを見回すことがポイントです。
潮は流れているか?
クロダイは潮の流れが悪い場所よりも良い場所を選ぶべきです。
例えば、海面にゴミが浮いて漂っている場所は出来れば避けた方が良いでしょう。
また堤防の先端や曲がり角は、潮流れが良い場所として一般的に言われています。
クロダイのエサがあるか?
クロダイ釣りで「エサが豊富な場所かどうか?」判断が付くのが貝の付着です。
イガイやフジツボなどが上記の写真のように付着している場所は狙い目です。
河口の流れ込みは必ず狙うべき場所!
クロダイは汽水域を好むため、海水と河口から流れ込む淡水が混ざる河口の流れ込みは絶好の釣り場になります。
また、そういうポイントでは「潮目」が出来ることもあるので、潮目があれば仕掛けを投げ込みましょう。
船が通る道は海底が変形している好ポイント!?
船の通り道はクロダイに限らず、多くの魚で狙い目の場所になります。
船が通る場所は周りよりも水深があり、そこにエサが溜まりやすくなるからです。
また船着き場もクロダイが居着きやすいポイントなので、狙ってみる価値のある場所です。
クロダイ(チヌ)釣りでおすすめの仕掛け!?
クロダイは色々な釣り方があります。
ここでは代表的な
- 落とし込み釣り
- フカセ釣り
- チニング
について解説します。
クロダイの「落とし込み釣り」は玄人好み!?
落とし込み釣りは、カニや貝をテトラポッドや堤防の壁に落とし込んで釣る方法です。
ウキも使わないシンプルな玄人好みの釣り方で、クロダイは目の前に来たエサに反応するのでそこを狙います。
エサには
- モエビ
- イガイ
- カニ
- フジツボ
などを使います。
クロダイ以外にも釣れる!フカセ釣り
フカセ釣りとは、エサを海中に漂わせて釣る方法です。
魚を集めるのに撒き餌を使いますが、その中に仕掛けを漂わせるテクニカルな釣り方になります。
コマセ作りや撒き方など初心者だと疑問点が多いフカセ釣りですが、こちらの動画でかなり詳しく解説されています。
メジナは磯で初心者にはハードルが高いと思っている方は、こちらの記事を是非読んで下さい。
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ゲーム性を楽しみたいなら「チニング」がオススメ!?
チニングはルアーを使ってクロダイを狙う釣り方です。
ルアーがあれば気軽に釣りに行けるお手軽さもありますが、時期に応じてボトムを攻めるのかトップを攻めるのか考えるゲーム性もあります。
とくに重要になるのは、やはり選択するルアーです。
以下おすすめのルアーを紹介します。
ワーム
バークレイ ガルプソルトウォーター パルスワーム 3.2インチ レッド 1455617
ポッパー
バイブレーション
jackson ジャクソン ルアー テッパンバイブ liw ライブイワシ
ちぬころり
jackson ちぬコロリ bb:ブラウンブルー バイブレーション
おわりに
今回は「クロダイ(チヌ)釣りの時期や時間」などをお伝えしてきました。
クロダイは冬でも温排水などが流れ込む場所では釣れますが、やはりトップシーズンと言えば
- 春の「乗っ込み」シーズン
- 秋の「落ち」のシーズン
になります。
クロダイは釣り方も色々あり、そこを試行錯誤するのも楽しみ方の一つと言えそうですね。
魚の締め方や持ち帰り方は、こちらの記事でお伝えしています。
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以上「クロダイ(チヌ)釣りの時期!時間や場所の選び方もあわせて解説!」でした。
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