タコは堤防に潜んでおり、じつは手軽に釣れるターゲット。
タコは好奇心旺盛で近くにエサが来れば抱きついて来るので、そこにタコがいれば簡単に釣り上げることが出来ます。
そんなタコ釣りにチャレンジしたい方もみえると思いますが、はたしてタコが釣れる時期はいつなのでしょうか?
というわけで、今回は「タコ釣りの時期」についてお伝えしていきます。
タコ釣りの時期を種類別に解説!
堤防から釣れるタコの代表は「マダコ」に「イイダコ」です。
他に釣れるエリアは限られますが「ミズタコ」も釣りのターゲットになります。
それぞれ釣れる時期は変わってきますので、種別ごとに解説していきましょう。
マダコの釣れる時期は「6~8月」の夏!?
一般的に堤防からのタコ釣りは「マダコ」になります。
じつはマダコは一年中釣れるのですが、なかでもよく釣れるのは6月から8月です。
マダコは春になると産卵期を迎えますが、まだ春先の海水はマダコの適水温度になっていないためアタリとしては今ひとつです。
秋から冬に海水の温度が下がるにつれアタリも減少しますが、釣れれば大きく育ったマダコの可能性が高く、大物狙いなら冬に釣りに行くのも手です。
イイダコの釣れる時期は「9~12月」の秋!?
マダコに続いて堤防から釣れるのが「イイダコ」になります。
イイダコも一年中釣れるのですが、イイダコの産卵は冬から春の間に行われるので、産卵前の秋に浅瀬に寄ってきます。
そのためイイダコ釣りは9月から12月が狙い目の時期になります。
見た目もマダコと区別がつきにくいですが、サイズはマダコよりも一回り小さくなります。
ミズタコは春先の産卵時期が狙い目!?
ミズタコはマダコやイイダコと一緒に食卓に並ぶ食用としてはメジャーなタコです。
しかし、その大きさは世界最大!
重さも30kgを超えるようなサイズが釣れることがあります。
ちなみに釣れる場所は東北や北海道など北側の海で、春先からの産卵期(5月頃)を迎えて沖堤防に寄ってきたところを狙います。
釣れても絶対に触わらない「ヒョウモンダコ」!
世界の恐ろしい生き物でトップ10によく入る毒を持ったタコが「ヒョウモンダコ」です。
基本的には暖かい地域の岩礁などに生息していますが、近年はその生息域が北上していると言われています。
ヒョウモンダコは唾液に猛毒を含んでおり、それが体内に入ると死亡してしまうほど強力です。
参照元:横須賀市
タコ釣りに適した時間は?
タコ釣りの時期が分かったところで、タコ釣りにおすすめの時間はあるのでしょうか?
まず結論から言うと「朝まずめ・夕まずめ・夜釣り」が、タコもエサを求めて動くので釣れる印象はあります。
ただ、日中が釣れないかというとそういう分けでもありません。
また、潮汐の時間もあまり気にしなくても良いです。
しいて言えば、あまり潮の動かない日(小潮や若潮)が良いと言われますが、大潮でも問題なく釣れます。
「タコは昼に釣れるのか?夜に釣れるのか?」もう一歩踏み込んだ内容をこちらの記事ではお伝えしています。
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タコ釣りはマダコがよく釣れる6~8月が過ぎると、今度はイイダコのシーズンが到来します。
また冬は大型狙いでもタコ釣りが楽しめるので、一年を通してタコは狙うことが出来ます。
しかし、タコはクーラボックスに入れても「開けて逃げる」ことがあります。
そのため釣れたタコの持ち帰り方についてもお伝えしておきます。
釣れたタコの持ち帰り方は?
タコを持ち帰るときは「締める」必要があります。
生きたままのタコはクーラーボックスに入れていても、僅かな隙間があれば脱出してしまうからです。
そのため、ここでは釣れたタコの締め方をお伝えします。
釣れたタコの締め方について
タコを締めるときは「ナイフやハサミ」があった方が良いです。
ポイントだけ簡単にまとめると、
- タコの目の間にある急所をハサミやナイフでカットする
- 胴体をめくり、墨袋に注意しつつ内臓を引っ張って取り除きます。
あとは、タコを袋に入れて氷の入ったクーラーボックスで持ち帰ります。
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タコ釣りの注意点!必ず「漁業権」を確認しよう!
タコは地域によっては共同漁業権の対象種に指定されていることがあります。
その場合知らずにタコ釣りをしていると、漁業法第143条の漁業権の侵害により20万円以下の罰金を課せられる可能性があります。
知らない土地でタコ釣りをする時は、事前にタコ釣りが出来るか「海洋状況表示システム」を利用して確認するようにしましょう。
海洋状況表示システム(海しる)とは?
参考元:海洋状況表示システム
海洋状況表示システム(海しる)は、地図上で様々な海洋情報を見ることが出来る海洋保安庁が運用しているシステムです。
使い方はトップページの「入口」をクリックして、左メニューから
- 水産
- 漁業権
- 区画漁業権
- 定置漁業権
- 共同漁業権
を選択します。
すると地図に各漁業権が設定されたエリアが色枠で囲われるので、そちらをクリックすると設定されている漁業権の内容が表示されます。
おわりに
今回は「タコ釣りの時期」についてお伝えしてきました。
ポイントをまとめると、タコ釣りは
- 6~8月のマダコのトップシーズン
- 9月からのイイダコのシーズン
- 冬から春は大物狙いのシーズン
と、一年を通して楽しめます。
知らずに釣って罰金にならないように、初めてのエリアでタコ釣りをする時は漁業権を事前に確認するようにしましょう。
さいごにタコ以外に「今釣れる魚」が知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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以上「タコ釣りの時期はいつ?イイダコとマダコで釣れる時期は違います!」でした。
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