突然ですが、もしあなたがハウスメーカーで家を建てるとしたら「決め手」になるのは何でしょうか?
「建築費用」や「営業マンの人柄」という方もみえますし、もちろんそれらの点もハウスメーカー選びの重要なポイントになるでしょう。
また、先日「オリコンの顧客満足度ランキング」をみていたら注文住宅のランキングをみかけました。
1位 | スウェーデンハウス |
2位 | へーベルハウス |
3位 | 住友林業 |
4位 | 積水ハウス |
5位 | 三井ホーム |
6位 | 一条工務店 |
7位 | パナソニックホームズ |
8位 | セキスイハイム |
9位 | ダイワハウス |
10位 | トヨタホーム |
参照元:オリコン
(ちなみに23位まで発表されていたのですが、23位はタマホームでした。)
こういったランキングもハウスメーカー選びの判断材料になりますが、不動産業界で働く私がハウスメーカー選びの決め手として考えるのは、お金でも人でも評判でもありません。
ズバリ! 私が決め手と考えるのは、
「アフターサポート」 です!
では、なぜハウスメーカー選びの決めたがアフターサポートなのか?
今回はその理由についてお伝えしていきます!
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ハウスメーカーの選び方!入居後のことも考えるべき
私がなぜハウスメーカー選びでアフターサポートを推すのかというと「新築に関するトラブルも年々増加傾向にある」からです。
「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が発表しているデータ(住宅相談と紛争処理の状況2017)では、新築等住宅に関する相談は19,759件に上ります。
これはあくまで「住まいるダイヤル」という電話相談に限った件数ですから、日本全国で考えると途方もない数字になると思います。
また件数の推移も前年度に比べて5%増加しており、これは10年は右肩上がりに相談件数が増えています。
どれだけ腕の良い大工さんが家を建ててくれたとしても人間ですからミスすることもあるでしょう。
そういった時に素早くアフターサポートしてくれるかどうかは「入居してから安心して暮らす」ためにもとても重要です。
しかし、残念な事に新築トラブルが増加しているということは「アフターサポートが行き届いていないという現状の表れ」といえるのではないでしょうか。
アフターサポートで確認しておきたい内容!
アフターサポートでは「保証内容や期間」について当然説明を受けると思います。
もちろんそれらについて不明点があれば、しっかりと確認しておくことは重要です。
しかし、ここでは少し違った視点で確認しておきたいことをご紹介します。
保証内容や期間について
ハウスメーカーは「保証が長いですよ!」と言うものの、じつは保証を継続するために有償点検を受けなければいけないとかメーカーごとで保証の内容も異なります。
その際に気になるのは、
- 有償点検の費用は?
- 無料保証の期間と内容は?
という2点です。
有償点検に掛かる費用は?
有償点検を受ければ保証が延長されるといっても「有償点検の費用がバカ高い」こともあります。
実際に自分と同じくらい家の有償点検を行った時に「どれくらいの費用が掛かったのかは事前に確認したいポイント」です。
無料保証は「どこまで」が対応なのか?
また無料保証で注意したいのは「保証される内容」です。
ハウスメーカーで内容は異なると思いますが、多くは無料保証される場所は「柱や基礎などの構造部分」です。
しかし、それよりも早く問題が起こるのは、
- キッチンやバスなどの水回り
- 外壁や屋根など雨風や日光の影響を受ける場所
です。
保証内容の説明も「20年保証ですよ!」で納得するのではなく、上記の傷みやすい場所はどうなのか?
しっかりと確認したいところです。
サポート体制はどうなか?
ハウスメーカーには基本的に「サポート部署」があるはずが、そこの体制がどうなのかも確認しておきましょう。
住友林業など、トラブルに対しては「365日24時間コールセンターで対応する」という会社もありますが、逆に「対応がずさんだな」と感じる会社もあるでしょう。
そういったサポート体制の判断材料として1つの目安となるのが「移動や転勤の有無」です。
移動や転勤が多い会社は「引継ぎがダメ」ということも!?
大手ハウスメーカーというのは「移動や転勤がある」ので、結構トラブルやサポートの引継ぎがいい加減というこも多いです。
ひどいとクレーム案件は転勤してしまえば「関係ないね!」ということで放置する人もいます。
そのためサポート部署も移動や転勤が多いのかは気になるところ。
できれば地域に密着して担当者(チーム)が変わらない方が「家のことも知っていてもらえる」ことでトラブルも防げそうですが、いくら施主だとしても会社の体制のことを何かできるということもありません。
ですから「ちょっと不安だな」と感じたら、最悪トラブルが発生したことを想定して以下のポイントについて確認しておきましょう!
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万が一のトラブルに対しての備え!
アフターサポートについて契約前に確認を行っても「実際にトラブルがあった時に話が違う!」という可能性もゼロではありません。
そこで確認しておきたいのは、
- 住宅瑕疵担保責任保険
- 建設住宅性能評価
についてです。
「住宅瑕疵担保責任保険」の加入状況
ハウスメーカーであれば加入していないことは無いと思いますが、仮に地元の工務店で家を建てる場合は加入していないケースもあるかもしれません。
住宅瑕疵担保責任保険とは、住宅に瑕疵があった場合に「補修等を行った事業者に保険金が支払われる制度」です。
ですから、構造上主要な部分に問題があれば保険で対応できます。
そのため「住宅瑕疵担保責任保険」については確認したいところです。
可能であれば「建設住宅性能評価」を取得しておく!
「住宅性能評価」とは、検査住宅品確法に基づき客観的に評価機関が住宅の性能を評価するもので、設計段階と建設段階の2つがあります。
そのうち「建設住宅性能評価」を取得しておくと、万が一のトラブルの時に無料で専門家に相談できたり1万円で紛争処理が行なうことが出来ます。
「家を正しく建てられているかの確認」と「万が一トラブルに発展した時の安心」のために可能であれば取得しておきたいですね。
ハウスメーカーによっては「住宅性能評価は取得にお金が掛かる」のと「行政の建築確認があるので必要ない」と言うこともあります。
しかし、建築住宅性能評価の確認と行政の建築確認は別物です。
第3者の立場にある評価機関が確認した上で「評価書を発行する」ので、評価機関としても責任のある住宅チェックを行ってくれるでしょう。
ハウスメーカーによって費用はまちまち(15~30万円)ですが、私のウチは取っています。
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おわりに
いかがでしたか?
今回は「ハウスメーカー選びの決め手」についてポイントをお伝えしてきました。
私がアフターサポートを決め手と考えるのは「入居後のトラブル」が嫌だからです。
家の購入で「人」を決め手にする方もいらっしゃいますが、営業マンが対応するのは契約完了(家の引き渡し)までです。
それ以降はサポートの部署が対応となるので、入居してからのことをしっかり考えた方が万が一のトラブルの時に安心だと思います。
また、よくよく考えて感じの良い営業マンから購入するのは当たり前だと思うんですよね。
建築方法でも営業マンでも「気に入ったもの(人)を買う」というのは、決め手ではなく大前提として考えましょう。
良い人で満足せずに、家という高い買い物だからこそ「もう一歩踏み込む」ことが後悔を防ぎます。
以上「ハウスメーカー選びの決め手!人やお金よりも重視すべきものとは?」でした。
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