住宅メーカーといえば、はじめに思い浮かぶのは「積水ハウス」という方も多いのではないでしょうか?
戸建て住宅も賃貸住宅の商品も強く「販売棟数No,1」という、言わずと知れたシェア率NO,1の住宅メーカーです。
アフターメンテナンスの事業部も体制が整っていて「ブランドイメージを損なわないような企業努力」も伺えます。
そんな世紀水ハウスの主流商品は、
- 鉄骨の注文住宅
- 木造のシャーウッド
- 賃貸住宅のシャーメゾン
があります。
積水ハウスは商品のラインナップが多いため坪単価にも幅がありますが「ざっくり50~80万円(1坪)」といったところです。
今回は、そんな「積水ハウスの特徴について」お伝えしていきましょう!
スポンサーリンク
積水ハウスの工法について
積水ハウスには「夢工場」という大きな展示場が全国(宮城県、茨城県、静岡県、京都府、山口県)に5箇所あります。
この夢工場には鉄骨から木造のシャーウッドまでのいくつかの商品と、制震システムの仕組みなどが分かる「テクノロジー館」が建っています。
また積水ハウスは「工業化住宅」で、工場で部材の検査基準をクリアしたものだけを出荷して現場で組み立てるという方法をとっています。
鉄骨系と木造シャーウッドの2種類ありますのでそれぞれ見ていきましょう。
積水ハウスの鉄骨プレハブ住宅
積水ハウスの鉄骨系の商品は鉄骨プレハブ住宅です。
天井が高く、広々とした設計ができるダイナミックフレームシステムと称した「軽量鉄骨軸組ブレース構法」を取っています。
この工法の特徴としては、最大で設計できる大きさが「奥行きが最大7m、天井高は2740mm」という多くの木造メーカーでは実現できない大空間が可能という点です。
という、心配がある方は「制震装置シーカス」を搭載することができます。
制震装置シーカスとは地震の揺れを軽減してくれる油圧式のダンパーです。
構造体の揺れを約1/2に抑えることができるので内装材や建具、断熱材などへの損傷が少なく済みます。
また、この制震装置は繰り返しの地震にも強く、耐久性にも優れています。
実大実験のデータが載っていたので記載します。
- galは1707gal 阪神・淡路大震災(886gal)の1.92倍
- kineは160kine 阪神・淡路大震災(90kine)の1.8倍
基本的に鉄骨系の住宅は耐震性に優れていますが、シーカスによって大きな空間を実現できる上に制震効果が高まるというイメージですね。
ちなみに、シーカスは積水ハウスの鉄骨戸建住宅では「86%の搭載率」を誇っているそうです。
積水ハウスの鉄骨系住宅を建てた人はほぼほぼつけていることになりますね。
積水ハウスの木造軸組シャーウッド
シャーウッドは木造住宅ですが「積水ハウス独自の構法」を取っており、軸組構法(一般的な大工さんはこちら)とモノコック構造(ツーバイフォー住宅のように合板で面接合した構法)のハイブリット構法です。
また、一般的な在来軸組工法と違いシャーウッドは土台がなく「直接基礎に柱をボルトで取り付ける」ことで強度を強めています。
ただシャーウッドには鉄骨系の商品と違い制震装置がありません。
施工方法は鉄骨住宅と異なり、現場で施工された基礎の上に木材の柱や梁を金具やボルトで締めて組み立てていきます。
このように現場で施工されていく構法ですが「シャーウッドは工業化住宅として型式認定を受ている」ので、安定した品質が保たれているという安心感はありますね。
木造住宅なので断熱性、遮音性には優れますが、耐震については「他の木質系メーカーや鉄骨住宅に軍配が上がる」と個人的には思っています。
スポンサーリンク
積水ハウスの仕様や設備について
積水ハウスは、鉄骨木造共に断熱材や窓の種類については特徴があるとは言えないと思います。
もちろん悪いものではありませんが、他のメーカーでも同じような性能のものが使用されています。
こういった仕様や設備で特筆すべきは外壁材です。
- 鉄骨…ダインコンクリート
- 木造…ベルバーン
それぞれを解説していきましょう。
ダインコンクリート
ダインコンクリートは、その名の通りコンクリートで出来ており「耐久性、耐火性、断熱性、また装飾性にも優れて」います。
一般的な外壁材は15年で塗り替えるのが普通ですが、ダインコンクリートは「30年メンテナンスフリー」とメーカーは謳っています。
通常、外壁塗装は30坪程度の住宅で相場が60〜80万はしますから、後々のメンテナンス費用が抑えられるというのはポイントですね。
ベルバーン
ベルバーン「瓦と同じ陶器の素材で出来たサイディング」で、一般的なサイディングより耐候性、耐久性に優れています。
ベルバーンも30年間メンテナンスフリーで外壁塗装が必要ないとメーカーは謳っていますので、ダインコンクリート同様に外壁塗装のメンテナンス費用が抑えられるのが嬉しいですね。
但し、ベルバーンは積水ハウス独自の商品で魅力はあります「あくまでサイディング」です。
タイルの外装材と選べばれば「タイルの方が高スペック」と言えます。
積水ハウスは「メーターモジュール」を採用しています。
日本の住まいは910mmが基本ですが、メーターモジュールでは1,000mmになります。
特徴としては「階段や廊下は広い設計が多い」ですが、逆に「収納や棚、書斎を作り込むなど細かい設計には向かない」こともあります。
ですが、デザインは「さすがシェアNo,1のメーカー」らしくトレンドの先端を行きます。
デザインの幅も広く「トラディショナルからシンプルモダン、エレガンス、和モダンなど」様々な商品から好みのスタイルを選ぶことができます。
スポンサーリンク
積水ハウスの省エネ・環境性能について
積水ハウスは早くから「グリーンファースト ゼロ」や「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を提唱し、省エネ住宅に関心が高い企業です。
具体的にはエネファーム、瓦一体型太陽光発電など、エレルギーを創る設備を搭載し、高断熱仕様の住まいと蓄電池の使用でエネルギーの使用を抑えるという手法を取っています。
換気方法は「ハイブリッド換気システムIV」という第3種換気法(給気は自然口で排気は換気扇)で行いますが、空気環境配慮システムについては「エアキス」という仕様を選ぶこともできます。
エアキスは化学物質を出さない、換気する、吸着させことで「家の中の空気を綺麗に保つ空気環境配慮仕様」です。
積水ハウスのスタッフ対応について
積水ハウスは他メーカーと比べてスタッフは「商品知識と提案力を兼ね備えている」場合が多いでしょう。
設計のできる営業担当がつくこともありますが、基本的には「設計・インテリアコーディネーター・エクテリアプランナーそれぞれのポジションで打ち合わせに入る」方式です。
また、積水ハウスの営業担当は「補助金や住宅ローン、その他の制度の申請ついて詳しい」印象があります。
スポンサーリンク
おわりに
最後に総合的に積水ハウスの特徴をまとめます。
積水ハウスの良い特徴
- 技術面や品質も信頼できる工業化住宅
- カスタマーサービスに力を入れている
- 鉄骨系の設計自由度は高いほう
積水ハウスの悪い特徴
- 坪単価は高め
- 木造シャーウッドの耐震性に疑問符
シェア率No,1の積水ハウスは、技術面や品質も信頼できカスタマーサービスは24時間体制という安心感もありますね。
鉄骨系はユニット方式のメーカーに比べると設計の自由度が高く、制震装置や外壁材にも魅力があります。
しかし、外壁や屋根材、内装材、省エネ設備など「スペックを高めていくとそれなりのお値段になる」のが購入者としては悩ましいところです。
シャーウッドも木造住宅で比較すると坪単価は高めですが、積水ハウスで建てるという保証が得られるのならば妥当なのかもしれません。
以上「積水ハウスの特徴にも良い悪いがある!名前だけで決めると後悔するよ」でした。
【 最後にPRです 】
家の購入を考えて住宅展示場に行っても「結局何から始めればよいのか分からない」ということはありませんか?
そんな時は初めに「カタログを集めて見比べる」ことが勉強にもなって効率的!
「でも、何社もカタログを集めるのは大変そう…」と思うかもしれませんが、じつは「カタログを一括請求できる便利なサイト」があるんです!
運営元はTVCMでもお馴染みの LIFULL HOME`Sで、お住まいの地域から「予算」や「建築方法」など様々なテーマから複数社のカタログを一括で請求できます。(もちろん無料!)
さらにカタログを請求すると、家づくりの流れが丁寧に解説された「はじめての家づくりノート」も無料で貰えます。
とても勉強になるので是非活用してくださいね。
おすすめの記事 と スポンサーリンク