今、日本全国で棟数を伸ばしているハウスメーカーといえば「一条工務店」です。
積水ハウスや大和ハウスなどの大手ハウスメーカーの住宅部門の売り上げは、じつはあまり伸びていません。(住宅以外のアパート建設や不動産、その他の事業の業績が好調ですが)
人口減少や晩婚化の影響で、やはり家を建てる人は確実に減っている。
そんな厳しい状況の中でも「特徴のある戸建て住宅の販売に特化して」棟数をぐんぐん伸ばしているのが一条工務店。
そんな勢いに乗る一条工務店には一体どんな特徴があるのでしょうか?
今回も実際に住宅展示場を見学した経験も踏まえてお伝えしていきます。
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一条工務店の特徴!それは「性能重視」という一言に尽きる
一条工務店の合言葉は「家は性能」です。
この合言葉のもと「高性能な高気密高断熱を全国どこでも同じ仕様で販売している」ことが特徴です。
具体的に一条工務店の主力である「SAISON(セゾン)」と「「i-smart(アイ・スマート)」で解説していきましょう。
SAISON「セゾン」の特徴
SAISON「セゾン」は一条工務店の「洋風住宅の商品」で構法は在来工法になります。
しかし、従来の筋交いの代わりに「面材を採用する」ことでより強度を増し、そこにパネル状の断熱材を施工する仕組みになっています。
さらに一条工務店の最大の特徴であり魅力なのが「展示場が標準仕様」という点で、その中でも注目すべきは「タイル張り外壁」「全館床暖房」も標準仕様という点です。
SAISON「セゾン」では一部の外壁をタイル張り標準にすることに加え、出窓も標準仕様なので洋風・洋館の外観が好きなお客様には好評のようです。
i-smart「アイ・スマート」の特徴
i-smart(アイ・スマート)は一条工務店の商品の中で「最も高性能」と言われており、その中でもとくに注目したいのは「断熱性能」です。
「外内ダブル断熱構法」といわれるオリジナル構法を採用していますが、2インチ×6インチの部材幅を利用して高性能ウレタンフォームと言われるパネル状の断熱材を、部材幅いっぱいの厚みを持たせて使用しています。
展示場で実物を見ましたが「外側50mm内側140mmの高性能ウレタンフォーム」は驚きで、内断熱と外断熱のダブルで使用することでより性能値を高めています。
また、通常は北海道や東北などの寒冷地でトリプルガラス仕様、温暖な関東地方はペアガラス仕様などエリアによって商品仕様を変えるのが一般的ですが「i-smart(アイ・スマート)は全国どこでもトリプルガラスが標準仕様」になっています。
「家は性能」という一条工務店の合言葉にも納得です。
ちなみに、i-smart「アイ・スマート」は太陽光発電システムとも合わせて販売されることが多い商品になります。
一時期は太陽光発電システムを10kw以上設置して全量買取制度を利用することができる販売手法をとっていましたが、太陽光発電システムの売電単価が安くなってきたので最近は10kw以上の提案は少ないようですね。
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展示場で感じた「一条工務店のメリット」について
ここでは一条工務店のメリットを考えてみました。
実際に接客してもらった内容になるので、これから展示場を見学される方は参考にして頂ければ嬉しいです。
標準仕様が分かりやすいので安心!
凄く当たり前に感じるかも知れませんが、注文住宅は契約段階では図面しかありません。
でも、何千万円もの請負契約を交わすのに「これって凄く不安」だと思います。
しかし、一条工務店は「展示場の内容が全て標準仕様」ですから、見て・触って決めることが出来ます。
一条工務店は、どの営業マンでも同じ説明ができる!
一条工務店は「営業マンの教育(商品知識)が徹底」されています。
一条工務店は「どの店の営業マンに会っても同じレベルの商品説明」をしてくれますが、これは会社の商品知識を徹底的に教育されているからできることでしょう。
正直、最近のハウスメーカーで「ここまで営業マンを教育できている会社はそうそうない」です。
当然営業マンにも人間性はあるので「性格的不一致はあり得る話」ですが、基本的な一条工務店の会社・商品知識のトークのレベル、営業レベルは均一になっていると感じます。
消費者としてはこれも安心材料ではないでしょうか。
一条工務店のデメリット!注意したいポイントとは?
一条工務店の商品は、他の大手ハウスメーカーと比較して「断熱性能・外壁タイル・暖房設備など」多くの点で優れていると感じます。
しかし、住宅業界の中では注意すべき点も聞こえきますのでポイントをまとめてみました。
一条工務店は規格プランで仮契約を迫られる!?
一条工務店の営業手法はまず「仮契約」に話を持っていきます。
その誘い文句は、
- 来月から建物単価・住宅価格が値上がりする
- 今月中に仮契約すると今の販売単価で提供できます
といった感じです。
もちろん当事者であるお客様がそれで納得出来ればいい話ですが、なかには「一生に一回の大きな買い物なのに自分の要望が一切入っていない間取りで仮契約を迫らた」という声も聞こえてきます
どのハウスメーカーでも月末が近いと共通する話かもしれませんが、少々強引に仮契約を迫られるケースもあるようなので注意したいところです。
土地がなくても仮契約には100万円が必要?
まずは仮契約に商談を進める一条工務店ですが、その仮契約の際は100万円を請求されます。
どうにか現金を準備するよう依頼されるので「急にお金を準備しなければならず驚いた」という声も聞こえます。
また「建設予定地がないのに仮契約を迫れるケース」もあり、これでは契約の架空計上に近いです。
こんな感じで商談が進むと少々心配ですよね。
見積書の総額が分かりにくい!?
一条工務店の見積書はA3横の書式ですが、個人的には非常に分かりにくいです。
左半分に「建物関連工事」が記載され、右半分には「諸経費や付帯工事など」の建物とは別になっている内容が記載さることが多いですが、この左右を合計した総額の表記される欄がありません。
その為「総額の価格を誤認する」お客様も結構多いのだとか。
親切な営業マンだと備考欄に「総額はいくらです」と別途記載しているケースもあるようですが、後から思っていた以上に費用が必要とならないように注意して下さいね。
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おわりに
今回は「一条工務店の特徴について」まとめてみました。
一条工務店は今棟数が伸びている数少ない住宅会社で「住宅を構成する部材のほとんどがオリジナル」であり、フィリピンで造られていることも有名です。
伸びている会社ですので「ファンも多いがアンチも多い」というのが実情なので、ネットの噂を信じるよりも「展示場に見学に行った方がいい」でしょう。
この記事でも紹介しましたが「一条工務店の展示場は標準仕様」ですし、レベルの高い営業マンの商品説明トークを一度は聞いた方がいいですよ。
さいごに、一条工務店の家に興味のある方は、こちらの記事もおすすめです。
一条工務店の評判は悪いの?実際に建てた人達に感想を聞いてみたよ!
以上「一条工務店の特徴!セゾンやi-smartの人気商品にも注目してみた」でした。
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