人生で一番大きな買い物と言われるマイホーム。
昔と違って最近では持ち家を所有するというステイタスは薄れつつありますが、それでもやはり誰もが一度は購入を検討すると思います。
あなたは夢のマイホームを考えるとき、どんな家を想像しますか?
- 間取りや細かなプランニングまで自分のこだわりを形にする注文住宅
- 既に出来ている家(土地・建物)を購入する分譲戸建
- 管理の手軽さや都市利便性を考えるなら分譲マンション
- また新築にこだわらないなら中古の戸建・マンション
どんな形にしろ自分の家を持つというのはほとんどの人が人生で一度きりです。
最近では仕事も定年を迎え子供が巣立った後に夫婦二人の老後のために住み替えというのも聞くようになりましたが、「やはり結婚や子育てという人生の中心に長く携わる初のマイホームはしっかりと考えたい」と思っている方がほとんどでしょう。
家を買うのは大きな買い物だけに躊躇してしまいますが、私は「家を購入する年齢は早い方が良い」と思います。
出来れば「20代で考えるのがベスト」です。
今回は、なぜ家を購入する年齢は若いうちがよいのかお伝えしていきましょう。
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家購入を20代で決断したい「愛」のある理由!
まずは平成28年3月に国土交通省から発表された住宅市場についての最新データを見てみましょう。
すると、注文住宅(新築)と分譲戸建住宅では30代が50%程で最も多いです。
ちょうど結婚やお子さんの誕生・子育てと行った時期でしょうか?
次に多いのは40代で、その次に20代です。20代の割合は15%ほどに留まります。
一方で建て替えやリフォーム住宅となると60歳以上が5割程度になります。
いわゆる老後の住み替えですが、やはり一般的な住宅購入のタイミングとなるとこの二極化が目立ちます。
ただ、住宅ローンは35年で組まれる方がほとんどだと思いますので、30歳で住宅ローンを組んでも完済は65歳です。
40歳であれば75歳で完済となります。
これだと在職期間を過ぎても住宅ローンに追われることになるのです。
まず家の購入を出来るだけ若いうちにしたい理由の1つがこちらです。
頭金を貯めるよりも「家族の安心」
次に金額については土地込みの注文住宅で平均4,176万円、分譲戸建・分譲マンションで3,786万円、3,903万円となります。
もちろん土地の価格は都市部と郊外では大きく変わりますので一概には判断できませんが、やはり新築で家を購入するとなると3,000~4,000万円は必要ということになります。
持ち家は資産になりますから、場合によっては高値で転売できることもあるかもしれません。
しかし、基本的には長く住むほどに価値も目減りしていきますので、やはりそう何回も購入出来るものではありません。
だからこそ慎重に考えて「賃貸でお金を貯めてから家を買おう」という方もみえます。
しかし「頭金を貯めて家を購入する」と頑張っているうちに病気や事故にあってしまうと残された奥さんや子供は賃貸で家賃を支払いながらの生活となります。
賃貸の営業を行っているからこそよくわかりますが、母子家庭での賃貸暮らしは決して楽なものではありません。
ですが、早めに家の購入を行い、住宅ローンを組んでおくと「団体信用生命保険」の加入を義務付けられます。
団体信用生命保険とは、簡単に言うと「住宅ローンの支払う方(一般的に旦那さん)が亡くなったら、ローンは保険で払います」というものです。
つまり、残された家族は住宅ローン無しで家に住めます。
それだと奥さんが働きに出たお給料でも生活はなんとかなるでしょう。
ですから、早く家を買うのは「何かあった場合に残された家族にとって安心」なのです。
私の考えとしては、
- 完済年齢が早く迎えられるのはメリット
- 団体信用生命保険に加入することはメリット
だと思います。
とくに「団体信用生命保険」の加入は、家族への愛ですよ。
あまり慎重になるよりも思い切って若いうちから家の購入に踏み切るのは大きなメリットがあります。
実際40代で35年ローンを組む人は「支払い終わるまで生きてるかな」というような話題になりますからね(苦笑)
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20代で家を買う!タイミングとしてはどうなの?
次にマイホーム購入を検討するときに判断材料として同時に考えるべき様々な事柄について考えていきましょう。
仕事について
「家を買うか?賃貸に住むか?」は仕事によっても判断はかわりますよね。
会社勤めでも転勤族の場合、なかなか家を買うのは踏ん切りがつきにくいです。
数年おきに引っ越すわけですから賃貸の方が身軽ですし、会社によっては「社宅」という強い味方があります。
また、全国に支社・支店がある大企業だと「海外への転勤」ということもあります。
中小企業であれば持ち家や家族事情で転勤を考慮されることもありますが、大企業となるとその辺はドライです。
ただ言えることは「家は住まないと痛むの早い」です。
窓を開けて空気を流さなければ、家の中もカビてきますし虫も出てきます。
この点を考えると転勤がある方なら、無理して早く家を買うのは管理に困るかもしれませんね。
結婚について
それまでの一人暮らしから結婚のタイミングで家を購入という方も多いのではないでしょうか?
独身なら帰って寝るだけの仮住まいでもよかったのですが、やはり結婚となると新居を構えての新たな門出をスタートさせたいものです。
私は、基本的に「家を買うなら若い方が良い」と考えていますが、唯一心配なのは離婚のことです。
もし離婚した場合、購入した家は財産分与ですが「住宅ローンも財産分与」として考えます。
こうなってくると色々手間も多いので、家は早いタイミングで買いたいですが、夫婦でしっかりと愛を誓い合った上で購入したいですね。
家族について
結婚をすればやがて子供が生まれて、いまの住まいでは手狭になってきた頃も持ち家を考えるタイミングです。
ただ一旦購入すると長く住むことになるのが持ち家です。
子供は何人くらい?親との同居は?など家族全体の人生計画も並行してじっくり考えることが大切です。
生まれたばかりの子供がやがては個室が必要になり、またやがては巣立っていく。
同時に両親は高齢者となり介護の問題も出てくるかもしれない。
インテリアや間取りについては途中でリフォームという手もありますが、立地や絶対的な広さは変えられませんので慎重に考えましょう。
住宅ローン
持ち家となると現金でポンと買う人は少ないと思います。
ほとんどの人が住宅ローンを組むことになるでしょう。
住宅ローンは各金融機関で様々なプランがありますが、期間としては最大35年となります。
頭金をいくら用意するか、繰り上げ返済をどれくらいするかにもよりますが、やはり安定収入が見込まれる在職中にローンは完済したいですよね。
それを考えて逆算すると「35歳でもちょっと遅い」と思うのは、私だけではないでしょう?
自己資金の割合
若いうちに住宅ローンを組むのは、いくつか心配されることもあるでしょう。
その1つが自己資金の割合です。
先ほどの 平成27年度住宅市場動向調査について では、自己資金の割合の全国平均も記載されています。
新築注文住宅の場合、建築費及び土地購入の総額は全国平均で4,176 万円。
そしてこのうち自己資金で準備する金額は全国平均で1,529 万円。
なんと総額の36.6%を購入時点で用意しているということになります。
そこまでしっかりと貯蓄されていれば偉いですが、実際のところは親の援助なども含まれての数字だと思います。
このように様々なデータが数値化されていますが、あくまで平均値であってすべての人が参考にすべき指針ではありません。
住んでいる地域やその人の考え方によって家の買い方も大きく変わります。
ただ現在の住宅ローンは「自己資金無しのフルローン」で組めるプランもあります。
私だったら現在の低金利のうちに住宅ローンを開始して、あとは繰り上げ返済できるように頑張るのが理想だと考えますが如何でしょうか。
ローン返済額
自己資金で足りない分は借入をしないといけないので、大半人が住宅ローンを組むことになります。
住宅ローンの年間返済額は注文住宅では130 万円程度、分譲戸建住宅・分譲マンションでは100~120 万円程度が平均的です。
つまり月に10万円程度は住宅ローンの返済に充てているわけですね。
そして、それらの返済額が世帯年収に占める返済負担率は20%前後となっていますが、私が実際に現場で感じる印象としてはもっと返済負担率が高い方は大勢いらっしゃるように感じます。
頭金が少ないと毎月の支払いが大変と思うかもしれませんが、あなたに万が一のことが起こった場合に「団体信用生命保険」で住宅ローンの支払いは無くなります。
そう考えると、仮に現在「生命保険」に加入しているのであれば、そちらを少し見直してみるのも1つの手です。
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忘れてはならない家を購入してからの経費
家は早く購入した方が良いですが、「そうなんだ!じゃあ思い切って買っちゃえばいんじゃね!」というノリで買うと、思ってもいなかった支払いがあっては大変なので、家を購入した時に考えておきたい経費について簡単に解説しておきます。
税金
税金は、その家(土地・建物)の評価額に対して
- 固定資産税
- 都市計画税
が課せられます。
住宅の場合は軽減措置が適応されますので、一般的に年間10万円前後というところですが詳しくは市役所などでご確認ください。
火災保険
火災保険は家を購入する際にまとめて加入することが多いですが、初期費用を抑えたい場合2年など短期で契約する方も結構みえます。
その場合は、当然満期に合わせて更新しないと火災などがあった場合にすべてを失うことになります。
地震保険なども合わせて加入することも考えて、内容と保険料についてはきちんと調べたいですね。
修繕費
つぎに修繕費ですが、分譲マンションであれば管理費などと同様に修繕積立金が月々徴収されますが、戸建ての場合は自分で積み立てておかなければ、急な出費に対応できません。
外壁や屋根など大きな補修となると100万円を超えることも珍しくはありませんので、新築の頃から考えておかなければなりません。
おわりに
いかがでしたか?
家を購入するなら20代が良いという理由は、
- 35年ローンの完済年齢を考える
- 団体信用生命保険で家族が安心
という2つが大きいポイントですが、金利が安いのも良いですね。
仮に金利が上がってしまえば、支払う利息は100万円単位で変わってきますから、低金利のうちに少しでも家の返済を開始した方が有利です。
家を買うのに慎重は多いですが、よく考えてみると「家の購入は早い方がメリットが多い」です。
興味があったら是非ご自身でも調べてみてくださいね。
以上、「家の購入は20代で考えよう!安心できる確かな理由とは?」でした。
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